楽器の練習にあると便利なメトロノーム。私が子供の頃は振り子タイプの三角形のメトロノームが主流でしたが今ではスマートフォンのアプリで十分ですし、十分どころかとても便利です。
当校の練習用動画では速度の目安として、また開始位置がわかるようにメトロノームをあえて鳴らして収録していますが、その際に使用しているアプリをご紹介したいと思います。
そう、その名も『Tempo』というアプリです。
こちらは有料のタイプもございますが無料で十分です。動画で使用しているアプリも無料版です。
(画像はAppStorのものです)
設定方法
ピンクの丸で囲ったプラス・マイナスをタップして速度を変更します。
長押しすることで10ずつ一気に増減させることも可能です。
水色の丸部分をタップするとこのように選択肢が出て拍子を選ぶことができます。
その際に注意が必要なのが選択肢の右列にある八分の何拍子タイプです。
こちらを選ぶと下の画像のように基準となるビートが付点四分音符に自動設定される為、八分音符イコール300というとんでもない速さになってしまいます!
ですので八分音符ビートの曲では四分音符に置き換えて設定するか、付点四分音符あたりいくつになるか計算してから設定する必要があります。
3/8拍子で♪=90で鳴らしたい時は、3/8を選択し速度を30に設定すれば良いわけです。
または、3/4拍子を選択して速度を90に設定します。
便利な機能・速度計測
実際に振り子が動く昔ながらのメトロノームには無い、デジタルだからこその便利な機能をご紹介したいと思います。
それが、この水色丸『TAP』と書かれた部分です。
ここを文字通りにタップすると画像右上のように指のマークが出てきます。
聞いた曲の速さに合わせてここをタップすると、その曲の速度がわかるのです。
これがとてもとても便利なのです!!!
アンサンブルをする際にソリストさんが「♩=120くらいで練習しております」なんて連絡をくださったりすれば良いのですが、いざ一緒に演奏している時に『本番もこのテンポで弾いてあげなくっちゃ』と思うことがよくあります。しかしテンポ感とはとてもあやふやなもので、その時々の気分と言いますか、脈拍やテンションが異なるとなかなか同じ速度では演奏できないのです。そこでこのアプリの出番です。
その場でタップして速度を数値化してメモしておけば、後日そのメモ通りにメトロノームを設定して速度を再現することができるのです。
アンサンブルしない方にはイマイチ伝わらないかもしれませんが、とても便利なのです!
便利な機能・バックグラウンド
これはあまり必要ないかもしれませんが、スタートボタンをタップし「ピッピッ」と鳴り始めてから画面を閉じて他のアプリを起動してもメトロノームが鳴り続けます。
これも実は案外便利なこともありまして、このアプリをiPadに入れておくと別アプリで楽譜を表示しながらメトロノームを鳴らし続けることができます。
楽譜を表示させる専用アプリにはメトロノーム機能が付いているものもあるのであまり必要ないかとは思いますが。
・・・と言うわけで、動画に合わせて練習される際にはこちらの無料アプリをぜひご利用ください。